多宝山 (インド)

 夕方、薄暗くなりつつあるときに霊鷲山から多宝山に上がりました。人はほぼいなくなり、日本山の寺はすでに閉まっていました。一人「オフセ イチマンエン」と言いながら怪しいインド人がついてきましたけど、無視し続けました。10分ほど山上で見てまわってから下りました。

 

 1982年に上がった時のことを思い出しました。当時はバックパックで一人旅を続けていました。インドへの飛行機代が現在の倍以上と高かったため、来たからにはできるだけ多くの場所を訪れようと腹下し状態のまま歩きまわりました。インドは、すべてが猛烈で汚く大変でした。多宝山上では、日本人に会えてホッとできました。日本山妙法寺で修行されていた方です。インド旅行中に出家されたとか、ラージギルは良いところだとか、私たち宗門の椎野能敬上人は北の方に向かわれたそうだとか色々聞かせていただきました。椎野上人は、お釈迦さまの弟子である大迦葉さまが入定寂滅された場所=【鶏足山】を発見特定された偉大な方です。その時はチャイ(紅茶)と、お線香をいただいてしまいました。

 

●多宝山での写真 ①人がいなくなった山上では野生の猿たちがのさばっていました。②~⑤山上でのスナップ。⑥仏塔。⑦妙法寺。⑧山から見た北方面。ラージギルの街は左側の山の裏側。⑨登山道から見た霊鷲山。⑩霊鷲山から見た多宝山。⑪⑫42年前の写真。お世話いただいたK,UTUMI様。仏塔前で合掌、霊鷲山に合掌。