“霊鷲山” Gṛdhrakūṭa(グリドラクータ) “禿鷲(ハゲワシ)の頂”という山の意。
そのような名前の由来としてよくあげられるのは、以下の3つです。
A 山容が鷲の姿に似ているから。
B 頂上にある岩が鷲の嘴(くちばし)のような形をしているから。
C 鷲が多く集まる場所。“鳥葬”が一時おこなわれたかもしれない場所であったから。
●写真 A ①山容が、鷲の姿に見える場所。私は、この方向から見るのが最も鷲の姿に見えるのではないかと思いました。②41年前に訪れた時の霊鷲山。③禿鷲の写真。
B ④頂上に上がる最後の階段の右手に、岩の上部が鷲の嘴の形に見えるところがあります。⑤角度を少し変えると形が変わります。⑥約90度変えて見ますと、何だかわからなくなります。写真の左上の岩です。わかりますか?
C ⑦この場所は、高く突き出ており周りを見渡しやすいため鷲が止まりやすい。鳥葬場にも適しています。鳥葬とは、鷲によって魂が天に運ばれると信じられている葬法。⑧⑨チベットの鳥葬場。少し突き出た大岩のところ。1985年夏、ラサ郊外の鳥葬場を訪れたときの写真。セラ寺の裏山の裏あたり? そこでは担当者2人が、大鉈で準備作業を始めました。恐ろしいので詳しくは書けません。私は、他に用があったので早めに戻りました。⑩その後は、ハゲ鷲が集まってきたと思います。(本に掲載されていた同じ場所の写真)。