“初転法輪の地” サールナートへ

 ブッダガヤで覚りを得られたお釈迦さまは、ともに修行をした友人のいるサールナート(“鹿野苑”=鹿が多くいた)に向かわれました。

 

 サールナート遺跡は、喧噪のヴァラナシから北東に約9km行った静かな場所にあります。現在、お釈迦さまが法を説かれた“初転法輪の地”は、広い公園のようになっており、シンボル的なダーメーク・ストゥーパ(高さ43,6m、底径36,6m。6世紀につくられたもの)以外昔のものは僧院や仏塔の基壇等しか残っていません。

  

 ●写真 ①サールナート遺跡。 ②⓷僧院址? ④⑤ダーメ―ク・ストゥーパ。壁面には、グプタ期(4~6C)の唐草・幾何学模様等が見えました。 ⑥⑦玄奘の旅行記をもとに7世紀初頭の寺院付近を想像復元した図。中央にブッダガヤの大菩提寺大塔のような高い塔があり、その左にダーメ―ク大塔があり右には僧院が並んでいました。1500人の僧が学ばれており賑わっていたそうです。ダーメ―ク大塔も、もっと大きいものでした。[P,ブラウンのアーキテクチャー・オブ・インディアより]  ⑧サールナート(サーナス)の入り口の門。門の上には4頭獅子が。 ⑨⑩ヴァラナシ近くの鉄道下を通る道路の渋滞。インドでは、少しでも先に進んだ方が勝ちのような運転ルールがあるため、かえって時間がかかる無用な渋滞が多いです。