大菩提寺の南側に大きく広がっています。お釈迦さまが沐浴された池、蓮池、ムチャリンダ池とも言われます。その中心には、瞑想されるお釈迦さまと覆いかぶさるようなヘビ(ムチャリンダ)の像があります。
ムチャリンダ(Mucalinda)は、インド神話に登場するナーガラージャ(蛇神)の一人で、パーリ語経典『自説経(ウダーナ)』の「ムチャリンダの経」では、お釈迦さまに帰依されたとされています。
話は、ある時、お釈迦さまが菩提樹の下で瞑想されましたが、そこにはムチャリンダが棲んでいました。ムチャリンダはお釈迦さまの偉大さに気づき、静かに見守り続けました。やがて激しい嵐が起こりましたら、ムチャリンダは自らの身体を7回巻にお釈迦さまに巻きつけ頭上は自身の頭を傘にして、7日間風雨から守り続けました。その後、ムチャリンダは人間の姿になり、お釈迦さまに帰依されたというお話です。
写真①~⑤昼。⑥⑦夜。⑧30年以上前に訪れた時。中心の像はありませんでしたけど、蓮は一面に生えていました。