前正覚山に向かって

お釈迦さまは、老・病・死等の苦を乗り越える道を求め、恵まれた地位や妻・子を捨て出家し、南のマガダ国を訪れました。29歳。そこで、三人の仙人に師事し教えを受けましたが満足できず、その後、自分で解決すべく断食等の激しい苦行を6年間続けられました。場所は、ウルヴェーラーの林とか前正覚山とか言われています。身体はやせ細り骨と皮だけになってしまうほどの苦行でしたが、ついに前正覚山で、いくら肉体を苦しめても何もさとりの智慧を得ることはできないということをさとられました。

 

 

 

写真①留影窟の中心にあるお釈迦さま苦行像。②“さとりの地ビハール州へようこそ”の横断看板。③乗用車でシェア最大のスズキ自動車と、商用車でシェア最大のタタ自動車のバス。④小さい街。⑤前正覚山全貌。細長い小山脈です。右の方を目ざします。⑥入り口。ここから歩いて山に進みます。⑦座っている人は、寄付を求める人々。⑧約20分で到着。白い建物は、チベット寺院です。⑨寺院の上の崖下に留影窟があります。⑩各国から来た人々に対してお坊さんが説法をされています。右に立つ赤シャツの人の左側が留影窟の場所。⑪留影窟。広さ6畳ほど。お釈迦さまはここで覚りを開こうとされましたが、ここはよい場所ではないという声を聞かれ、去られました。⑫中の右に祀られていたヒンドゥー教の像。⑬右隣の部屋のお釈迦さま。⑭出会った日本人と山尾根をめざすことにしました。⑮参道を見下ろせました。⑯山の上には、誰もおらず、タルチョが風になびいているだけ。アショーカ王が建てられたストゥーパ跡が6箇所あるらしいのですけど、足元のレンガはその跡かもしれません。⑱一人旅の日本人。この方は、東南アジアから来て、これからアフリカに向かわれると言っていました。偉いです。長期の一人旅は、苦行のようでもあります。私は以前インド一人旅をしていて肝炎になり、入院しました。